まだロックが好き

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まだロックが好き

アラサーです。 ふだんはサラリーマンをしています。 元バンドマンです。 高校から一緒の妻と、2014年に生まれた息子がいます。 趣味でまだバンドをやったりしてます。 まだロックが好きです。 そんな日記です。ブログではありません。 日記です。

椎名林檎という衝撃 無罪モラトリアム

無罪モラトリアム

「ここでキスして」のギターパートを演奏させていただく機会があり、久しぶりに聴いた。

コイツはヤバい。

日本の音楽を変えたアルバムといっても過言ではない。

 

無罪モラトリアム

無罪モラトリアム

  • アーティスト: 椎名林檎,川村“キリスト"智康係長,森“グリッサンド"俊之本部長
  • 出版社/メーカー: EMI Records Japan
  • 発売日: 1999/02/24
  • メディア: CD
  • 購入: 16人 クリック: 247回
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これを齢わずか20そこそこの小娘が作ったという衝撃。

衝撃というかムカツキュ。嫉妬。
カッコつけて「椎名林檎という衝撃」とかいうタイトルにしたけど本当は、「椎名林檎とかいうムカつく女」にしたかった。けど怒られそうなのでやめた。
 

 

 

初っ端からムカつく。

まず一曲目の「正しい街」からムカつく。ドラムのクソカッコいいフィルからノイジーなギターやベースが入ってくるんだけどサビは結構ダウナーな感じなのね。
でもうたっている内容は女子の恋愛モノ。なにこのギャップ。ギャップで攻めるタイプですか、そうですか。
この女子恋愛モノ系は言わずもがな8曲目の「ここでキスして」でも発揮されるのだけれどこんな

違う制服の女子高生を目で追っているの 知っているのよ
斜め後ろ頭ら辺に痛い程視線感じないかしら
そりゃ あたしは綺麗とか美人なタイプじゃないけれどこっち向いて

とかいう歌詞、一見するとaiko様がうたってそうじゃないの。
でもなんでこんな乙女な歌詞なのにカッコいいのよ。
 
この曲は王道な展開なんだけれどもシングルになったことから狙って作ったんじゃないかなと思ってしまうほどの彼女の才能への嫉妬。
AメロBメロサビの序破急が完成されている問答無用でいい曲だった。ムカつく。
 

丸の内サディスティックは完成されすぎている。

「もうなにも言えねぇ」とはこの曲のことではなかろうか。
マーシャルの匂いで飛んじゃって大変さ
毎晩絶頂に達して居るだけ
ラット一つを商売道具にしているさ
そしたらベンジーが肺に映ってトリップ
こんな歌詞たとえ天地がひっくり返ってもぼくには書けません。
いや意味わかんないし。
でもね、ぼくはここにロックの歌詞の完成系を見たよ。
 
そういえば東京事変時代にもよく演奏していたことから自身も代表作と捕らえているのではなかろうか。
でもこのアルバムのドラムベースにピアノ、時々鍵盤ハーモニカヴァージョンが一番好き。
 

コイツのしたたかさがムカつく。

5曲目に「茜さす帰路照らされど…」やら9曲目に「同じ夜」を入れてくるこのしたたかさが鼻に付く。
アルバムの流れに緩急をつける、聴いている人間に飽きさせまいとするエンターテイメント性(まあ大体のアルバムがそうなんだけど)がムカつく。
やることなすこと全てが鼻もちならない。
 
「茜さす…」はぼく結構飛ばしちゃう曲ですけどね。というか1~4曲目で結構おなかいっぱいになっちゃうんですよね。
前述の2曲に、ヴァースとコーラスしかないシンプルな「歌舞伎町の女王」、この曲の2番でコードが変わる感じがイラっとくる。「それ俺がやりたかったヤツなのに」って思う。
 
それと「幸福論」これまたかっこいいんだ。うるさくて。
シングルのほうもいいけどアルバムのガチャガチャしてるほうが好き。
 
正しい街から幸福論でもういいやってなっちゃたりするよ。
前菜~スープまでで締まっちゃう感じ。それだけの熱量の4曲。
 
 9曲目の「同じ夜」も、事と次第によっちゃあ飛ばす。
しかしこのアルバム一番の良心だよ、この曲。
とにもかくにも、メロディが美しすぎる。
この哀愁漂うメロディに載る歌詞はとても退廃的で、
歌詞がメロディを呼ぶのか、それともメロディが歌詞を呼んだのかわからないけれども美しい曲です。
 

打ち込みとかも出来ちゃいます感がムカつく

6曲目「シドと白昼夢」ではデジタルな音色もいけちゃうんです~わたし~。感が癪に障る。そしてハネるサビのポップネス。

なのに「理解っていた」とか「全て厭だけど」とか難しい漢字を押し付けてくるしでもそれにも関わらずサビの出だしは「あなたの髪を切らなきゃ」ってなんのうたですか!?

 

続けて「積み木遊び」でしょ。コミカルな曲もできますよってか。

 

椎名林檎の音楽に情緒を出している所以として「ニッポン」感をうまく取り入れていることが挙げられるが、この古文体は卑怯だと思います。先生、ぼく椎名さんは卑怯だと思います。

「ののしるなんぢ 飽かずやあらむ」とか言いながら琴の音入ってるクセにバックはスラップに四つ打ちデジタルビートだったりなんなのコイツ。癇に障る。天才かよ。あと踊りカンペキ。

 

いやしかしこの曲が入っているからこそ、無罪モラトリアムというアルバムはいろんな味がするのでしょう。

 

アルバム終盤の追い討ちでこれが恋だと気づく。

だって10曲目は「警告」ですよ。カッコよすぎるぢゃないですか。

林檎さんのことではないですが、このファズにワウのゴールデンコンビでのギターが美味しすぎる。楽譜に起こしてはいないであろう感覚で弾いているギター。あ、これ一度弾いたらもう二度と同じ感じで弾けないヤツだわ。

 

というかバンドメンバーが豪華すぎる。

ギターは西川進。もちろんベースは亀田誠治そしてドラムは川村カースケ智康でしょ。
すでに東京事変より豪華でしょ。
 
この曲で確認できましたが林檎さんのしゃくりあげはカンペキです。ありがとうございます。
 
 
アルバムラストはモルヒネですって。
ポップでセンチメンタルでこの繰り返すフレーズがまたなんともいえないキャッチーさを醸しだしてくれています。林檎さん、本当に有難う御座います。
  
 
 

コイツのうたう「スピカ」がヤバい


スピカ / 椎名林檎

実は椎名林檎をちゃんと聴いたのは
スピッツのカバーアルバム「一期一会」の一曲目
彼女のうたう「スピカ」だった。これがまた、いいんだ。
もちろんスピッツの曲だ、メロディが悪いわけが無い。
それに負けないノスタルジックな雰囲気に包まれたセピア色のサウンド。
え、なにこれすごくない?
カバー曲で原曲を超えたと思える仕上がり。非常に稀有な存在。
 
当時のぼくは青春パンク真っ盛り。
インディーズレーベルサイコー。メジャーは基本クソ。え、あのバンドメジャーデビューすんの?裏切られたわ!!もう一生聴かねぇみたいな、「大衆嫌悪病」的な病原菌を周囲に吹聴しパンデミックさせていた、結構イタい子だった。
 
そんな風潮を蔓延させていた最中、椎名林檎は邦楽ヒットチャートに名を連ねるちょっと変わった性的な、あまり親のいる前では見てはいけないおねぇさん位にしか思っていなかった。
まあどうせメディアに作られらコンテンツでしょ。そんな感じで見ていたと思う。
 
しかしどうだこのスピカは。
 
「やられたな、マサムネ」
 
スピッツファンのぼくにこう思わせる椎名林檎。
 
 この曲だけでこのオムニバスは買う価値がある。
一期一会 Sweets for my SPITZ

一期一会 Sweets for my SPITZ

  • アーティスト: オムニバス,つじあやの,POLYSICS,GOING UNDER GROUND,小島麻由美,椎名林檎,羅針盤,松任谷由実,ゲントウキ,中村一義,ぱぱぼっくす
  • 出版社/メーカー: ドリーミュージック
  • 発売日: 2002/10/17
  • メディア: CD
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