まだロックが好き

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まだロックが好き

アラサーです。 ふだんはサラリーマンをしています。 元バンドマンです。 高校から一緒の妻と、2014年に生まれた息子がいます。 趣味でまだバンドをやったりしてます。 まだロックが好きです。 そんな日記です。ブログではありません。 日記です。

エレカシのRAINBOWって曲が思い出させてくれた衝動

 

ついカッとなって。という文言にひどく共感を覚える。ちょいとした拍子に感情を突き動かされてしまう。突き飛ばされる、といったほうが正しいかもしれない。

 

さいきんエレカシがベストをだした。またかよ、っておもったのだが、ベストというのはドライブなんかに適任なので先日の車中でよく聴いていた。

そいだらラストにRAINBOWという曲がはいっていてとても良かった。なので私は年甲斐もなく東西南北に四肢をばたつかせ、けらっけら笑いながらはしゃいでいたら電信柱に衝突。自前のロールスロイスが廃車と相成り果てたので、近場にあったトヨタでプリウスを現金購入。現在にいたります。

 

音楽というのは特別なコンテンツだとおもっている。カルチャーや虚構物として映画や小説などと並列させられることがおおいが、私はそっちよりも酒とか薬物(やったことないけど)に近しいものではないか、と所感を抱いている。

映画や小説はしづかに精神をごちゃごちゃっと攪拌させられるが、音楽や酒は理性の断崖絶壁、その向こう側に背中を突き飛ばされる感覚、といえば理解が得られるでしょうか。それが衝動に駆られる、ということだと思ってます。

 

そんな衝動をひさしく忘れていた。すでに30年生きているといろんなものごとにちょっと冷めてくる。古い音楽ばかり聴いている。そうか、ゲームやアニメに夢中になれないのもそのせいなのかもしれない。ただ体力が欠落してきた、ってだけなのかもしれんが。そういえばさいきん意味もなく心の臓器がどきどきするんですが。

 

それを、その衝動を思い出させてくれたのは齢50を越えたバンドであった。その名をエレファントカシマシという。簡素な説明文を挿入するならば、3人の人間と1柱の現人神で構成されている日本の楽団である。今回拝聴いたしたベストは結成30周年のものであった。

 

RAINBOW。前作のアルバムのタイトル曲であった。エレカシ好きとしては恥辱的発言であるが、こんかい初めて聴きました。

 

速い音頭の激昂な曲で、音質はずいぶんなモダン風である。弦楽隊も導入されておりイントロから幅を利かせている。ディストーションといえば格好がつく、いわゆる心地よい音割れ音響を施したドラムスのはちゃめちゃがこの曲の情念を支えている。

まくしたてるような主旋律が疾走感を助長する。ぎりぎりだがしかししっかりとミヤジ神としての声を体現している。うわずっている。しかしミヤジの声はぶっとい。野太くて力強くてでもやさしくて儚げである。BメロやCメロで半テンしたときに見せてくれるその優しさが心地良い。しゃくりあげなんてものも珍しく使用している。そして歌詞が良い。

なにより歌詞はCメロ終わりの「1,2,3,4、デー」がポイントである。この「デー」の文章化。これがいままでのミヤジとちがう。ミヤジ神はよくこのデーを使用する。言葉や旋律にならないボーカルのオブリガードとして「デー」っと叫ぶ。ベスト1曲目の「友達がいるのさ」でも言っている。デーを歌詞としてあらためたことで神がさらなる飛翔をし天空へと舞い上がった。「俺の道」という曲のメインフレーズである「ドゥドゥドゥドゥッドゥドゥー」でさえ歌詞でないのに!

 

小ざかしい曲解説みたいなことをしてしまったが、ちがうんだ。この曲の素晴らしいところは。とにかく突き動かされてしまう。

 

かつて私は中学生であったし高校生でもあった。そんなときたまに部屋に閉じこもった。自分ひとりだけの空間。そこでやることといえば男性的ストレスの発散と、ひとりライブであった。

音楽再生装置にデータ化された音楽ディスクを嚥下させ、大音量でかける。そしてひとりモッシュで壁に衝突する。ベッドを人海に見立ててそこに向かいダイブしサーフィンする。

ときには外界でイヤホンなる耳栓小型スピーカーを外耳にぶちこみ、ポータブル音響機器にて音楽を再生する。そして行く場所もなく駆け出したりしていた。道半ばに電信柱があればぺちぺちとにぎった拳をあて、でこちんを擦り付けたりして破壊していた。ついカッとなって。

 

そんなことをしたくなった。埋没した私の凶暴をわしづかみにして引き上げられたような感覚。脳汁がどばどばでる。小難しいカタカナを使用すればアドレナリンというものでしょうか。ゆえに私のロールスロイスはスクラップになった。

 

音楽はときにヒトの獣性をよみがえらせる。ロックなんてのは殊更である。ロックを聴いておとなしくなんてしていられますか。

しかしそれは酒と同じでやばいときもある。高校生のときの私なんてまさにそれだ。しかしそれを認めることも大事である。なぜならば、それが俺さ。嘘じゃないさ。ということなのだから。

 

All Time Best Album  THE FIGHTING MAN(通常盤)

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