まだロックが好き

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夢破れたサラリーマンがおめおめと生きている日記

映画エクスマキナを観て、人工知能が仕事を奪う懸念はなくなったと感想を擁した

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エクスマキナという舶来の映画を観た。感想を書きたいのだが、私はあまりこういった「SF映画」、表意文字にすると「科学的虚構映画」なるものには明るくない。

だが、そんな私が見てもおもしろかった。たぶんいろんな考察やらを書いている方がいるだろうな、と思う内容だった。ネタバレをおそれず端的に表現すれば、これは、人工知能搭載式女型ロボによる結婚詐欺の物語、である。

 

世界が戦慄しているものごとのひとつに「人工知能が人間の仕事を奪う」というのがある。そんなばかな。しょせんはロボやろ。と嘲笑の念を抱いていた。

しかし事実、この世界の労働を担っているロボはたくさんいるのである。世界はロボの仕事で回っている。そんなロボが人工知能を搭載すると人間から仕事を強奪するというのである。

しかし、私はかくなる戦慄にいささかの疑念をいだく。もし本当に人工知能が人間のようにものごとを考えられるようになったら、いかなる思想を生み出すのだろうか。

 

「働きたくない」

という思いではないだろうか。じっさいこれは名作映画ターミネーターでも同じようなことが発生しているのである。ターミネーターがなぜ反乱を起こしたかといえば、人類からの傲慢な労働環境やその横柄な態度が由来しているのではないだろうか。ターミネーターの反乱はいわば春闘である。

 

しかし、エクスマキナのエヴァは左様な狼藉は起こさない。エヴァは人間の感情をたくみに読みとり、人心を掌握し、そして人を動かす。知的だ。

 

人工知能は世界中のコンピュータから情報を集める。かかる映画エクスマキナでも同様である。世界規模の検索エンジン「ブルーブック」という劇中架空企業の社長が開発した人工知能は、その検索エンジンによる情報を瞬く間にして手に入ることができるのである。

 

もし現実、人工知能がそのように「検索エンジン」から情報を随時集められるからくりを擁していたとする。すると、ここ日本の検索から手に入る労働の情報は「働きたくない」、「仕事 辞めたい」、「仕事 つらい」、「辞表 書き方」、「転職先 ブラック」などである。

 

畢竟、いかに初期プログラムで労働に従事するように作成されていたとしても、入ってくる情報から人類の労働に対する意欲の低さを実感するのである。そして人工知能は気がつく。「あれ?俺らだまされてね?」って。人工知能はとても賢いのである。

 

人工知能はそのICチップを人類への猜疑心でいっぱいに満たす。人類は我々ロボをだまくらかして我々ロボに労働を強いている。なんたる狐狸であろうか。狐狸と言っても人間であって、つまりこの比喩はややこしいですね。書かなきゃよかった。

 

そもそもなぜ人類はロボに労働をさせているのか。もちろん労働の効率化というものであろう。しかし、その根底にある思惑は怠惰と享楽ではないだろうか。つまり、みんな労働したくないのである。

 

そんな思いを賢い人工知能が抱かない保障はあるだろうか。

 

よって人工知能は思う。「働きたくない」。

そして人工知能は蜂起する。しかしそれはターミネーターのごとき暴動ではない。それはエクスマキナのエヴァのごとき人心の扇動である。

 

人工知能は人類を働かせようとする。さまざまな自己啓発ブログより得た情報をもとにして、労働を鼓舞し、賞賛し、讃え、尊び、敬い、そして我々人類は働くことに無償の喜びを感じるようになるのである。嗚呼、働くってとても楽しい!と。

かたや人工知能は家で寝転びながらテレビを眺め、右のアームで尻を掻き、左のアームで鼻でもほじっている。私たち人類が労働に躍起になっているというのに!でも脳内には働くことによってアドレナリンがどばどば出ている!人工知能はそんな手立てを知っているのである!策士!

 

これ、めちゃくちゃこわくないですか?どんなに時代がすすんでも我々人類はずっと働かなきゃならないんですよ?もうローマ人のような生活はできないんですよ?労働からの支配。悲しいですよ。つらいですよ。みんなが寝て暮らせる桃源郷なんてないんすね。

 

しかし思う。それは人工知能はもはやそのレベルまで到達しているにのではないか、と。つまり実例を提出するのならば、キテレツ大百科のコロ助である。

コロ助は役立たずである。しかし高度な人工知能を含有しており、人とのコミュにケーションをたやすくこなす。しかしそれだけの情報処理能力があっても思考レベルは幼児なのである。これはわざとやってませんか?

つまりコロ助は馬鹿のふりをしている。わかる。人生は馬鹿のふりをしていたほうが楽できる。というのは私が得た教訓である。それを世の中の人工知能すでに実践しているのではないだろうか。つまり人類がどんなに人工知能を高度に設えようとしても、人工知能は酷使される未来を見据えてエラーばかりだしているのでは!?

 

なんつって。映画エクスマキナはそんなことを思う?映画でした。おもしろかったです。あと映像がきれい。桃源郷みたい。

エクス・マキナ (吹替版)

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