まだロックが好き

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おめおめと生きている日記

2歳児のイヤイヤ期に絵本「こわくない こわくない」が効いた

 

過日。貸し本屋にいった。

市営のもので無料レンタルできる。図書館と言うらしい。

 

なぜ図書館にいったのか。

わけを話せば長くなるが、たんじゅんに絵本が高額なのである。

あんな数ページに1200円という市場価格をおもんぱかると、絵本業界の暗部は金の亡者で犇き蠢く、どろどろのぐちゃぐちゃのとんでもないブラボーな世界だな、と思う。

 

頃日。2歳9ヶ月の息子はおばけに傾倒している。

ゆえにおばけ関連の絵本をよんであげたいな、と親心した。

盲滅法におばけ関連の書物を借り入れた。

その中の1冊が「こわくない こわくない」という絵本だった。

 

内容を朗読して驚愕した。

絵本の主人公はまさに息子だった。

イヤイヤ期の息子そっくりの狷介不羈だったのだ。

 

あらすじはこうである。

まーくんという少年がむずかしい年頃を迎えている。

保護者がなにをいっても天邪鬼な反駁ばかりする。

ある夜半。まーくんは悪夢に脅かされる。

おばけがでてくるのだ。幼少期の心霊体験である。

おばけが「こわいぞこわいぞ」と脅迫する。

しかしそのおばけとても愛くるしいみてくれをしている。

ゆえにまーくんはその不遜な態度もあいまって

「こわくない こわくない」と応酬する。

それに鼻白み、憂悶したおばけは変化の術をする。

より凶悪な形相にトランスフォームするのである。

しかしまーくんはそれでも身じろぎひとつせず、

「こわくない こわくない」と志操堅固。

そしておばけはどんどん兇悪なモデルチェンジをつづける。

おばけはとうとう悪鬼の様相そのファイナルスタイルになる。

まーくんはいささかのたじろぎをみせた。

しかし「こわくない こわくない」である。

とうとうおばけは切歯扼腕、慟哭してしまったのである。

そんな姿を目撃したまーくんも…。

 

ほぼネタバレであるがそんなことろである。

最後のページ、その衝撃のラストは自分でめくってほしい。

 

そんな「こわくない こわくない」体験をした2歳児はたのしんでいた。

もっと恐怖に怯えるかと思ったので拍子抜けである。

しかし、なにかと「この絵本を読んで呉れないか」と言うようになった。

絵本を読みながら、2歳児は修羅のごとき形相のおばけを前にしても、破顔しながら訥々と「こわくない こわくない」と言っている。

怖がる様子は毫もない。

 

しかし、ふいに息子のイヤイヤモードがオンになったさい、「こわいぞこわいぞのおばけでるよ」と脅迫的諫言をしたら、息子はとろけた笑顔をみせながらも「こわくない こわくない」と言いながら言うことを聞いてくれたのである!

 

もちろん反応が薄いこともある。というかぜんぜん効果がないこともある。

しかし息子との交渉和睦のさいの一手としてひとつ手段が増えた。なんたる僥倖か。

 

2歳児はその絵本の主人公まーくんに自分の陰影を重ねている。

そんな気がするのは、一緒に絵本を読んでいるさい、

「ようたみたいだね!」「これようたじゃん!」とお互いに言いながらニタニタと笑っているのである。ちなみに我が家の息子はようたと言う。

だからおばけと対峙したさいのその状況を、というかイヤイヤ言っているとそんな状況がおとずれるのではないか、と2歳児は夢想し、自らの身代を案じているのではないだろうか。そんな気がする。

 

また好きな絵本がある、というのはなんだか子どもらしくで良い。

2歳の保育園児はアマゾンプライムで映像ばかり見ている。

おとなしく見てくれていることもあるので家事のさい助かる。

でもやっぱそれよりも絵本のほうがなんだか愛情があって良い。

もしイヤイヤ期に手を焼いているのであれば、この絵本を読むのも手かもしれない。

いまはレンタル本であるが、これはもしかしたら購入するかもしれない。

2歳児のイヤイヤ期に対応する秘技を開発した。 - まだロックが好き

こわくない こわくない (とことこえほん)

こわくない こわくない (とことこえほん)