まだロックが好き

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おめおめと生きている日記

エモいとは

 機能美を意識したデザインに機能美はない。そうおもう。それはただのデザインであって、機能美とは、それを意識せずに形成されたものではないのかしら。それとおなじようなことが「エモい」には言えるのではないかしら。ね。なんて。

 

エモい文章の作り方|嘉島唯|note

 

 だから、意識的にエモい文章をつくる、なんてすごいなぁ、とおもう。天然自然石をつくる、みたいなことのように感じる。それって神じゃね? 神か。神だね。神だよ。すげぇ。マジ合掌。

 

 そもそもエモいって、音楽ジャンルに使用する言葉だったとおもう。おれがエモと聴いて思い出すのはやっぱりゲットアップキッズだな。初期の二作をよく聴いた。アメリカのバンドとしてもエモの嚆矢なんじゃね? それかサニーデイリアルエステート? まぁ、なんというか疾走感と哀愁だよね。

 

The Get Up Kids - "Holiday" [Official Video] - YouTube

Something to Write Home About: 10th Anniversary Ed

Something to Write Home About: 10th Anniversary Ed

 

 

 ちなみに日本のバンドではenvyというのがいて、これがくそエモい。まだやってんのかな。わからんけど。ってゆうか、どのアルバムを聴いても一緒に聴こえるwww でもエンヴィの、この「なにやっても一緒感」みたいなのはエモだとおもう。エモっておれのなかではちょっと不器用感のある形容だな。うん。エンヴィの絶叫系のボイスはメロディなんか皆無で、ほぼ強拍からはじまるんだけど、ちょっと頭がずれる。それはシンコペーションなんて小癪な技法ではなく、あれはタメだよ、タメ。ただの息継ぎ。そういうのがエモい、ってものだとおもう。文がながくなった。

Insomniac doze

Insomniac doze

 

 

 他の日本のバンドでエモさを、いまふうに言えば「エモみ」をかんじるのはeastern youthかな。イースタンユースというバンドは吉野寿の化身であって、吉野が遺伝子的にエモいためイースタンはエモくなっている。しかし、というか。ゆえに、というか、イースタンは音楽のジャンル的にはエモじゃねぇ。極東ロック。そんな気がする。ってか「エモ」なんて言葉をジャンルに当てはめようとしたのは音楽業界の怠慢だとおもうわ。

eastern youth「街の底」ミュージックビデオ - YouTube

 

 どうようにbloodthirsty butchersはエモいとおもう。ブッチャーズは音楽ジャンル的にもエモと言っていいきがする。主観ですよ。うーん、やはりこの轟音感というのはエモにはかせないのだろうか。

bloodthirsty butchers / デストロイヤー Music Video (監督:川口潤) - YouTube

 

 エモってむずかしいな。そうおもうのはブラフマンで、彼らのステージングはくっそエモいけれど、やつらはエモじゃない。梵字ロック。そういえば最近アートスクールが新譜をだしたんだけど、アートスクールはエモい。たぶんアートスクールの「これしかできない」感がエモくかんじるのだろうか。木下リキはたぶんマジで死にてぇと思っていてその嘘くささがない。エモい。シロップもそう。そういや最近のバックホーンはそういった嘘くささが充溢していてリアルがなく、イキルサイノウ期にあったエモさ、というか切迫感がなくなってしまってエモくない。でもバックホーン好きよ。メロがいい。

ART-SCHOOL「Dreaming Of You」MUSIC VIDEO - YouTube

In Colors

In Colors

 

 

 音楽ジャンル的なエモを日本のバンドで体現するならfactなんじゃねぇかな。でも、おれはあんまエモ感をかんじないんだけどな。いやでも、ファクトはジャンル的にエモだろう。そういやピコリーモなんていうジャンルもあったな… ラスベガスはいいバンドだとおもう。のれる。

FACT - Error (Music Video) - YouTube

Fear, and Loathing in Las Vegas - Treasure in Your Hands - YouTube

 

 エモというジャンルだけど、おれ的にエモさをかんじないバンドってけっこうあって、ジミーイートワールドなんてのはそれだな。クラリティとブリードアメリカンは青春の一ページだけれど。あとフォールアウトボーイもエモらしいけれど、ほほーう、そうでっか、みたいなかんじ。

Jimmy Eat World - The Middle - YouTube

BLEED AMERICAN

BLEED AMERICAN

 

 

 轟音のロックがやっぱエモに近しいのではないか。ただギターが轟音で鳴っていればエモいのか、といわれると、ちょっとちげぇな、なんておもうのはダイナソージュニアであって、たしかにエモいのだろうけれど、これはこれで別ジャンルな気がする。ただマスシスのギターはエモい。

 

 ギターがエモければバンドがエモいのか、というと、そうではない。そう言い切れるのはレッチリであって、ジョンフルシアンテのギターはすさまじくエモいけれど、レッチリはエモじゃねぇ。つって、じゃあシューゲイザーってのはどうよ。ってなもんであるが、たしかにマイブラはエモい。けどエモというジャンルには括られない。

 

 さいきん、おれの中で二億回目のウィーザーブームが来ているのだけれど、セカンドのピンカートンはくっそエモい。一曲目の「タイアード・オブ・セックス」のサビ? は「フゥオ”オ”ォォォオ”ォ」ですもん。エモいですね。ウィーザーは初期三部作がくそエモいんですよ。でもウィーザーはギターポップ? そんなジャンルです。

Pinkerton

Pinkerton

 

 

 高校のときにThe usedというバンドが出てきて度を失った。なんじゃこりゃ。デンデケデデンデン、デデンデン、デンデケデデンデン、ゥワッジャギャズジャギャジャー!! ってね。メイビーメモリーズ。スクリーモっちゅうんだね。でもアルバムを聴くと、メロがきちんとしていて、壮麗なうつくしさも併せもっていたんだよ。エモい。

The Used - Maybe Memories (Live Video) (Henry Fonda Music Box) - YouTube

The Used (Enhanced)

The Used (Enhanced)

 

 

 そのうつくしいものに対するエモさ、ってのはたぶん儚さなんだろうな。ジャックスマネキンというバンドはピアノロックなのだけれど、これがエモい。橙に染まった明媚な哀愁が翳をもって佇んでいる。

Jack's Mannequin - Dark Blue (Video) - YouTube

 

 儚さのエモさ、激しさのエモさ、これらが吻合するのがエモなのか。フィンチというバンドに似ていると言われたことがある。ジャンルとしてのエモだった。でもおれはセイオシンが好き。テクニカルなのにエモい。

Saosin - Voices (New Version) - YouTube

セイオシン

セイオシン

 

 

 でもおれがいちばんエモいな、とおもうのはジョンレノンの声で、ってゆうか「ツイスト・アンド・シャウト」のレコーディングを一発で決めた、って逸話はくっそエモい。ジョンはこのレコーディング以上のライブをしたことはないし、全生命力の瞬間の輝きを十時間以上の録音の果てにレコードに吹き込んだというのは神エモい。

The Beatles - Twist & Shout - Performed Live On The Ed Sullivan Show 2/23/64 - YouTube

PLEASE PLEASE ME

PLEASE PLEASE ME

 

 

 そうか。瞬間の閃光のようなもの、マグネシウムを燃やしたときのような烈しい光を放つ瞬間にエモさを覚えるのではないか、とおもった。で、儚さ。これにエモさを覚えるのは、この瞬間の閃光が終わってしまったあとの燃えカスに哀愁を見出すからなんじゃないか。だから27クラブの人生にはエモさをかんじるし、終焉にはエモさがつきまとうのでは!? そしてその作為的ではないものに、衒っていないものにこそ「エモさ」をかんじるのでは!?

 

 音楽のジャンルのエモは、瞬間のエネルギーを詰め込んだものに対して付けられたものなのかもね。疾走感とかさ。で、エモい、っちゅうのは身体髪膚から滲み出た瞬間的なものだとおもったわ。写真機で切り取ったような瞬間、それがエモい。

 

 さいごに。ジャパニーズエモの金字塔はキウイロールだとおもうな。「その青写真」これくっそエモいから。チョモランマトマトなんて贋作です。文字数おおくなったのでこのへんで擱筆。

その青写真

その青写真